腹痛の起こるしくみ

それでは、どうして冷えやストレスからお腹が痛くなってくるのでしょうか?普段全く意識していませんが、食べ物の消化は胃や腸がひとりでに行っています。口から食べたものが胃に入ると胃が収縮して食べ物と胃液を混ぜ、その先の十二指腸に送ります。さらに小腸に送られた食べ物も腸自体の動きによって大腸へと進んでいきます。こうした胃腸の動きは心臓の動きや呼吸と同じく、自律神経の働きによって行われているものです。食べ物の消化にはそれ以外にも内分泌系の働きや、消化酵素が働くための温度も関わっています。つまり、そうした体全体の働きがバランスよく行われることで食べ物が上手く消化されていくわけです。

ですから、何らかの原因で体のコンディションが崩れると食べ物の消化にも影響が出てしまいます。お腹が冷えていれば消化の適温が保てず、外部からの刺激やストレスは自律神経の働きを乱すことになります。また、食べたものによっても内部からの刺激が起こり、腸の働きを悪くする原因となります。アルコールの飲み過ぎや、刺激の強いものを食べると起こる腹痛がこれに当たります。そうして一旦胃腸の働きが悪くなると、体に入った食べ物は上手く消化されずに消化不良を起こします。消化不良を起こしたまま食べ物が腸を進むとこれが下痢となってしまうのです。食べ物から適度に栄養や水分を吸収できていれば正常な便が出ますが、そうでないと下痢や便秘になってしまいます。食べ物の消化はものを食べた直後だけでなく、ほぼ常に行われている事なので普段の生活には気をつけなくてはなりません。

仕組みがわかれば薬選びも上手になります!でも痛いときは病院をおすすめします